事例紹介

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リブートスクールと地域を活性化するクラフトビール作り

まちづくり
リブートスクールと地域を活性化するクラフトビール作り
活動団体 RebootSchool実行委員会
活動場所 静岡県磐田市

「地域外から、新しい人が関わってくれるのはもちろん大歓迎なんだけど、まずは地元に住む人が、離れて行かないような地区にしたいと思っているんですよ。」

 

静岡県磐田市豊岡地区で材木屋を営みながら、NPO法人大工村やリブートスクールの運営を行う川合伯員さん。

 

今年は、地域で採れたお米を使ったビールづくりにも取り組まれているそうです。

多くの人をまき込んで、新たなチャレンジを行う理由(ワケ)を取材しました。

 

目次

1)きっかけを発見する場所『リブートスクール』

2)すべての出会い・経験が、きっかけになる

3)大楽地米を使ったビールづくりにも挑戦!!

4)次回リブートスクールは、2024年3月24日に開催決定!

 

きっかけを発見する場所『リブートスクール』

きっかけを発見する場所『リブートスクール』

最初に、川合さんが行っている活動の軸になっている『リブートスクール』について話を伺いました。

 

リブートスクールは『再起動』を意味し、いつでも何歳でも新しいチャレンジができることを後押しするイベントです。

 

田舎にいながら大都市や世界としっかりと関われることを目指してコミュニティづくりを行うことや、多様性豊かで生産性が高い人材が育つ場所を目指し、年に1回のイベントを開催。

 

地域の小学校を舞台にスポーツ、音楽、芸術、趣味などの団体が集まり活動の紹介や勧誘を行っています。

 

特に意識していることは、近い将来進路を決める子ども達にむけて、大人が本気で楽しんでいる姿を届けること。

 

「大人になることや、社会人になることに、夢を見せられているだろうか?」

そう自身に問いかけながら、地域での活動を行っているそうです。

 

リブートスクールの様子(YOUTUBE)はこちら

https://youtu.be/mguwtKmz9xk

すべての出会い・経験が、きっかけになる

すべての出会い・経験が、きっかけになる

『リブートスクール』は川合さんにとって、これまでの経験を活かし、あらたな出会いの中で発展してきたイベントです。

 

お父様の代から創業50年になる材木業で、大工さんや工務店の応援をしようと設えた加工場『大工村』。

その大工村の活動を、家づくりだけでなく職業体験や災害対応にまで拡大できたのは、仲間との出会いだったと言います。

 

社内に不動産事業部を立ち上げたのも、家づくりを通じて、まちづくり(地域の暮らし)に貢献するためでした。

 

地元に住む人に魅力的で愛着を感じてもらえるまちづくりは、小さい年齢から、地元コミュニティに関わるきっかけづくりイベント『リブートスクール』へとつながっていきます。

 

大楽地米を使ったビールづくりにも挑戦!!

大楽地米を使ったビールづくりにも挑戦!!

そんな川合さんに、現在進行形でチャレンジしていることを伺うと、地元で採れたお米をつかった『ビールづくり』に取り組まれているとのこと。

 

「地元のみんなで、地域を盛り上げるビールをつくりたい!」と、不動産事業部の10周年に合わせて、オリジナルのクラフトビールづくりに初挑戦しています。

 

1)やってみないと難しそうだけど、やってみると道が開けること。

2)人が集まり、仲間が出来ると夢が加速すること。

 

この2つは、川合さんがこれまでの経験で得た学びです。

 

今回も、醸造知識や設備のあるカケガワビールの協力でビールづくりが実現することになりました。

 

ビールづくりと地域活性を掛け合わせたイベントには、地域外からもビールに興味のある方や、まちづくりの活動をされている方が多数参加。学生さんから70代の方まで幅広い年代が集まり、世代を超えて地域づくりについて話すきっかけになったそうです。

 

「いつか、地元の特産品を県外発信するアクションに発展したら!」

「故郷でイベントやビールづくりが行われ、楽しく生活している様子が伝われば、地元を離れた若い人が改めて興味や関心を持ってくれるはず。」

「オリジナルビールをリブートスクールで打ち上げる花火の協賛返礼品にしたら、もっとイベントが盛り上がるかも?」

と、夢はひろがります。

 

次回リブートスクールは、2024年3月24日に開催決定!

次回リブートスクールは、2024年3月24日に開催決定!

新東名高速道路が出来てから、人の流れも変化したという豊岡地区。

県外までの移動は30分以上短縮可能になり、今後工業団地もできる予定です。

 

外から、新しい出会いが生まれることに期待しつつ、地域の課題として、空き家問題や子育て世代が住みやすい環境づくりについても関心があると川合さんは話します。

 

材木・不動産・家づくりの仕事で強く感じているテーマは、『資産価値のあるものをひきつぐ、連続性のあるまちづくり』。維持・管理・点検サポートを行いながら安心して暮らせる住まいが、地域づくりの土台になるはずと、ひとつずつ実践中です。

 

最後に、今後の活動について伺うと、オリジナルビールが年明けに完成するとのこと。

 

「関係者向けの試飲会で、これまで協力してくれたメンバーと乾杯できる日が待ち遠しい!」

と楽しそうに言います。

 

そして、2024年3月24日(日)には、第5回リブートスクールの開催が決定!

メイン会場の豊岡北小学校を中心に、豊岡地区各所で連携したイベントを鋭意企画中です。

 

きっかけを発見できるイベント『リブートスクール』の詳細情報はWEBサイト・SNSをご確認ください。

 

【リンク】

▼RebootSchool HP

https://www.kk-kawai.com/rebootschool/

▼SHIZUOKA YELL STATION団体情報ページ

https://shizuoka-yellstation.com/group/d031

 

 

(文・写真)静岡県関係人口ライター