事例紹介
日本一心踊る出会いが起こる場所。地域の未来を作る人を作る「みしま未来研究所」
まちづくり活動団体 | NPO法人みしまびと |
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活動場所 | 静岡県三島市 |
三島駅から徒歩10分。旧三島市立中央幼稚園をリノベーションし、地域の未来をつくる人を育てる場を目的とした「みしま未来研究所」があります。
運営するのは「NPO法人みしまびと」のみなさん。みしま未来研究所には「会員」と呼ばれるメンバー制度があり、みしま未来研究所を一緒に作り、運営に携わるメンバーを広く募集をしていることも特徴のひとつです。
メンバーになる条件は、年会費3000円と、月に1度の運営会議への参加。現在40名を超える会員で成り立ち、19歳の大学生から50代以上の方達までと、年齢も普段やっていることも幅広い方々が集います。
天気の良い日は、芝生のある広場で打ち合わせなどをすることも(写真提供=NPO法人みしまびと)
「月に一度の会議では、前月の売上など数字面の話もオープンにしています。実際の数字を知ってもらった上で、さらにここをワクワクする場所にするにはどうしたらいいかを会員のみなさんと一緒に考える時間を大切にしています」と話してくれたのは、みしま未来研究所で事務局を務める近松歩さん。
今回は「みしま未来研究所」にどのような関わり方ができるのかを中心に、近松さんにお話を伺いました。
みしま未来研究所とは
みしま未来研究所は、「地域の未来をつくる人をつくる」という信念のもと、みしまびとが運営している複合施設です。現在はコワーキング、レンタルスペース、そしてカフェと3つの機能をもつ場所を運営しています。
「オープンしてからの3年の間にいろんな人が関わってくれて、移住してきた方なども多く訪れてくれる場所になりました」と近松さん。
コワーキングスペースには、フリーランスやリモートワークの方などが20名近く在籍されているそうです。(写真提供=NPO法人みしまびと)
立ち上げ時から大事にしている「地域の未来を作る人を作る」をベースにもちつつ、最近はもっと心躍る未来がおこる場所にしようと、「日本一心踊る出会いが起こる場所」という、もうひとつの旗を立てることに決めたのだそう。
「ここに関わってくれている理由を聞くと『素敵な出会いがあったから』という言葉を多く耳にするんですよね。ここでの出会いの魅力をもっと発信したいよね、と会員会議で決定しました」。
実際にみしま未来研究所に関わっている人は、職業も年齢もみんなバラバラ。だからこそ、地域の社長さんや市役所職員さん、また学生さんも一緒に餃子を食べながら話が盛り上がるなど、世代を超えた出会いが広がる場所になっています。
まずはカフェで「興味あります」と話しかけて見ることから
実は近松さん自身も、みしまびとでいろんな人と出会い話す中で、自分のやりたいことが見えてきたひとりなのだそう。
「ポスターを作ったりデザインをするのが好きだという発見があったのも、『上手だからイラストレーター使おう』と背中を押してくれた、みしまびとのみなさんのおかげなんです」。
面白そう!私も話を聞いてみたい!と思った時に、まずはどのように関わりを持つことができるのでしょうか。
「施設内のカフェは、基本的にボランティアで営業しているんです。興味あります、関わりたいですって人には、まずお店番はどうですか?というところからお勧めしています。『ここどんなところなんですか?』と言おうものなら、倍くらいの勢いでみんな返してくれると思いますよ(笑)」。
また、最初の関わり方として、開催されているイベントに参加するのもひとつです。
「毎月8の日には”朝活”を行っています。朝の6時くらいに集まって、朝ヨガや朝散歩など、それぞれ好きなコンテンツに参加してもらいます。そのあと戻ってきて、みんなで朝ごはんを食べています」。
朝散歩は三島の街をみんなでお散歩する人気プログラムのひとつ。車だと気が付かない発見があるのも魅力で、過去多い時は40名くらい参加したこともあるそうです。
その他にもレンタルスペースで様々なイベントが開催されていたり、お庭にキッチンカーが販売にきたり、広場も含めてマルシェが開催されたり。
まさに心躍る出会いのチャンスが溢れる場所になっています。
「とにかく三島やこの場所が好きな人がいっぱいいる場所です。これしよう、あれしたい、ということがなくても、まずは気軽に一歩よってもらいたいなと思っています」。
もともと、三島は東海道の宿場町。はじめましての人や外の人を受け入れる文化は、歴史的背景から根付いているのかもしれません。
三島近郊にお住まいの方はもちろん、観光や出張ついでにみしま未来研究所に出会い、関係人口として関わっていくのも面白そうだとお話を伺いながら感じました。
日本一心踊る出会いが起こる場所、みしま未来研究所へまずは一度足を運んでみてはいかがでしょうか。