事例紹介
あなたも「きくがわ応援大使」になれる!菊川市が広げる応援大使に込められた想いと広がる「わ」
まちづくり活動団体 | 菊川市企画財政部営業戦略課 |
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活動場所 | 静岡県菊川市 |
静岡県西部に位置する菊川市。お茶の一大名産地でありながら、近年は新たな商業区域が形成され、商業のまちとしても発展を続けており、現在は47,000人ほどの方が暮らしています。
そんな菊川市で、昨年2022年8月に「きくがわ応援大使」という新しい形の地方創生プロジェクトがスタートしました。菊川市を大事に思う方なら誰でも登録でき、また誰しもがそれぞれの活動の中で「わ」を広げていけるこの取り組みは、関係人口創出・拡大の観点からも全国から注目されています。
今回はこの「きくがわ応援大使」を立ち上げた、企画財政部営業戦略課の渡邊さん、山崎さん、松下さん。また、菊川市営業戦略アドバイザーである株式会社NoSHAPE代表・鬼石真裕(おにいしまさひろ)さんにお話を伺いました。
きくがわ応援大使とは
菊川市民や菊川を大事に思ってくださる全ての皆さんと一緒に「もっと菊川を元気にしたい」という思いで立ち上がった「きくがわ応援大使」。
似た単語としてよく耳にする「観光大使」には、その土地の出身やゆかりがある芸能人などインフルエンサーと呼ばれる方々がなるイメージがありますが、きくがわ応援大使は、菊川市が好き!菊川市を応援したい!という思いを持つ菊川市を大切に思うすべての方が登録でき、その名を持って活動を行うことが可能です。
菊川に何か貢献をしたいと考えている人や、菊川だけに限らず地域活動に貢献したい人が増えていると、普段生活をする東京で感じる機会が多かったと鬼石さん。いろんな地域を見る中で、外にいるもっと地域を応援したいと思っている方々の知見を使うことで、解決できることがまだまだたくさんあると感じていたそうです。
また「応援」という粒度にしてるのも、あえて活動内容を限定しないためなんだとか。
「SNS発信をしたりアイディアを出したり名刺を配って菊川市をアピールしたりと、活かせるスキルや活動場所は人それぞれ。まずは少しでも興味を持っていただいた方が菊川市と関わりを持つきっかけになるよう、人数を制限せず多くの方が登録できる設計にしています」
魅力的な特典もいっぱい!
きくがわ応援大使になるとオリジナル任命状や名刺が発行されるだけでなく、大使専用のプライベートコミュニティに招待される特典があります。
「自分は何ができるかなあと分からない方も、コミュニティのアイデア募集にコメントをするなども立派な応援活動になりますよ」と鬼石さん。
菊川に対して温かい想いを持った人たちが繋がれる場所があることで、この先どんな化学反応が起こるのか、その歴史をリアルタイムで体験できるのもこのプロジェクトに参加する魅力のひとつです。
きくがわ応援大使の活躍
個人はもちろん、法人、団体、学校などのエントリーも歓迎しており、現在は200人を超える団体や個人の方が「きくがわ応援大使」として活動されています。
「登録されている方が市内の方と市外の方がちょうど半数ずつくらい、というのも面白いところですね」と松下さん。「10代から70代の方まで幅広い世代の方が、それぞれオリジナリティ溢れる方法で活動してくださっているのも嬉しいです」。
また昨年は内田小学校の6年生42名が「きくがわ応援大使」として、修学旅行先の三重県で名刺を配りながら知らない方にお声がけをし、菊川市をアピール。
同じグループのお友達と励ましあいながら何枚も何枚も名刺や手作りのパンフレットを配った結果、名刺をもらった方々から内田小学校へお手紙やメールが届いただけでなく、なんと実際に菊川市まで足を運んでくれた方もいたそうです。
またその他にも、動画を作るスキルを活かして応援してみたいと「きくがわ応援大使」に登録いただき、実際に菊川を訪れvlogを撮影してくれたこともあるのだそう。
「もともとは菊川にゆかりのなかった方だったのですが、この応援大使がきっかけで、初めて菊川にきたよ、という目線で動画をyoutubeに公開してくれました。」(松下さん)
この応援大使がきっかけとなり、菊川市を訪れる人の「わ」が広がっています。
まずは「きくがわ応援大使」にエントリーを!
登録方法はフォームにエントリーをするだけととてもシンプル。難しい書類や選考などもありません。
お問い合わせがあった際は「まず関心を持ってもらえたことがとても嬉しい。ありのまま今の気持ちで登録をしてほしい」とお伝えしていると渡邊さん。
「きくがわ応援大使に登録することで、今やっていることがそのまま応援大使のオフィシャルの活動になってきます。そのことでさらに前向きな気持ちになってくれたら一層嬉しいですね」(渡邊さん)
「友達や知り合いからの紹介は印象の残り方が違うので、”菊川ってこんないいところがあるんだよ”と、名刺なども活用しながら印象を残していけたら嬉しいです」(山崎さん)
「きくがわ応援大使になったよ!」とSNSで発信をしたり、コミュニティでコメントしたり、普段やっている菊川の活動を応援大使の名刺を持って活動をしたりと、使い方や活かし方は人それぞれ。
まずはきくがわ応援大使に登録をして、菊川への想いを友達や周りの人へ伝えてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
今回の取材を通じて、菊川市の中から盛り上げる企画財政部営業戦略課のみなさんと、外からアドバイザーとして関わる鬼石さんがいることでバランスが取れ、まさに菊川市が掲げる「共創」が生み出されているプロジェクトなのだとワクワクしました。
(私も大分県在住ながら、今回の取材ですっかりファンになってしまったのできくがわ応援大使に登録しました!九州から応援します!!)
きくがわ応援大使についてはこちら:https://www.city.kikugawa.shizuoka.jp/ouentaisi/
(文・写真)静岡県関係人口ライター