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沼津とその近郊の「出会えてよかった」を紡ぐ、「ひととき百貨店」に込める想い

交流・体験
沼津とその近郊の「出会えてよかった」を紡ぐ、「ひととき百貨店」に込める想い
活動団体 一般社団法人いちご
活動場所 静岡県清水町

【「出会えてよかった」を紡いで 暮らしに喜びを まちにわくわくを】
をビジョンに掲げ、沼津とその近郊の “よきヒト、よきトキ、よきモノ”を繋ぐコンテンツが集まる『ひととき百貨店』。

富士山から駿河湾へ流るる、豊潤な水の恵を受ける静岡県の東のエリア。
文化や伝統を背景に、自分たちの仕事に真摯に向き合い、丁寧に誠実に想いを込めてきた魅力ある人(ひと)+時間(とき)。
このまちの埋もれてしまいがちな誇りや宝物とその物語を見つけ、育んでいく仮想百貨店が「ひととき百貨店」です。

「出会えてよかった」を紡ぐなかで、自分たちのまちを好きになってもらい、誇りに思う人が増えたら嬉しいと、人と人、人と時を紡ぐ体験やイベントを企画したり、HPやInstagramでまちの物語を発信されています。

ひととき百貨店の Instagramには、まちの物語や「出会えてよかった」がぎっしり。

今回は「ひととき百貨店」を運営をされている、「一般社団法人いちご」の理事の藤井さやかさんと假屋貴代江さんに立ち上げの経緯やそこに込めた想いをお伺いしました。

今回取材はオンラインにて行いました。(写真右が假屋さん、左が藤井さん)

子育て支援サークルの活動から繋がった、沼津商店街の方々との出会い

普通の子育てサークルからスタートした「いちご」が、まちと関わるようになったきっかけは、沼津商店街からの声かけでした。特に若手経営者「おまち彩生研究会」の方々との出会いはとても大きく、「ぬまづパンまるしぇ」を商店街で共催したことが、「いちご」の大きな実績にもなっていると、藤井さんと假屋さん。

子育て支援サークルの活動から繋がった、沼津商店街の方々との出会い
地域の方が「昔の沼津をみているようだ」と涙を流して喜んでくれたという「ぬまづパンまるしぇ」には、市内外から延べ1万人の方が集まったそうです。(写真提供:一般社団法人いちご)

それまでは「沼津で育ったにも関わらず、沼津の百貨店がどんどん撤退し、商店街が廃れていくなんて、どこか他人事でした」という藤井さん。

おまち彩生研究会のみなさんが、厳しい局面でも商店街の未来のために一生懸命動いている姿を近くで見て、もっと街と関わりたいと思うようになっていったのだそう。

「あーでもないこーでもないと、たくさんの時間をかけて一緒に創っていったからこそ太い信頼関係が築けたこと、そして、外から見てるだけではわからない、人の想いや、課題、見えてきたものがたくさんありましたね」

また、お手伝いに駆けつけてくれた沼津市役所の有志職員の方々との出会い、地域で頑張っているおもしろい方たちとの出会いが広がり、地域の価値と、地域に住む「人」の物語を知ることで、まちへの愛着がどんどん増していったそうです。

「私たちが住んでいる地域には、埋もれてしまいがちな、知らなかった価値と、丁寧にそれらを築いてきた人の物語がたくさんあります。いいものを、その想いごと、人と時の物語をきちんと届けられたらいいなと思い、ひととき百貨店を立ち上げました。

ひととき百貨店に関わってくださる方は、みなさん地域を愛しているんですよね。その方達との出会いを紡ぐことで、見過ごしてしまっていた街の魅力に出会うきっかけに繋がったらいいなと思います」と、藤井さんと假屋さん。

「出会いを大事にしていくと、本当に人生に彩りが与えられると感じています。出会いから紡がれるものは、財産であると思い、楽しみながら事業を行っています」

沼津の農家さんとの「出会えてよかった」も形に

最近は、沼津の大松農園さんとご縁が繋がり、廃棄されてしまう「摘果みかん」を使用した「酵素シロップ作りワークショップ」を開催。(健康ドリンクショップMATAHARIとコラボ)

酵素シロップ作りワークショップでは、地域の方とコラボすることで、本来捨ててしまうものを価値にできることに、ひととき百貨店の出来ることの可能性を感じられたのだとか。「これからも生産者さんや作り手さんと対話を重ねて、出会えてよかったとなるにはお互いにとってどうするのがいいかを考えながら、丁寧に進めて行きたいです」と藤井さん。

沼津の農家さんとの「出会えてよかった」も形に
酵素シロップ作りワークショップは、オンラインとオフラインで開催。オンラインでは奈良の方からの申し込みもあったのだとか!(写真提供:一般社団法人いちご)

また、西浦では9月からみかんシーズンが始まり、沼津で有名な寿太郎みかん以外に日南、宮本、由良、興津、青島など様々な品種のみかんが出荷されていることを知り、その旬ごとのみかんをみなさまに知ってもらいたいと、日々活動をされています。

「仕入れ200キロだけど大丈夫かな?」と假屋さんが聞くと、「え!20袋だと思ってた!」と藤井さんが答えた一幕もあったそう(笑)。実は、大松農園さんに出会うまで、寿太郎以外のみかんの存在を知らないかったというお二人ですが、結果、すでに500キロ以上を販売・お届けされているそうです…!すごい!!

沼津で有名な西浦みかん(写真提供:一般社団法人いちご)

旬や季節に合わせたイベントやワークショップも多く開催

この他にも、発酵料理教室や味噌作りワークショップ、沼津の伝統野菜である”大中寺いも収穫”など、旬や季節に合わせたイベントが多く開催されています。

旬や季節に合わせたイベントやワークショップも多く開催
旬や季節に合わせたイベントやワークショップも多く開催
発酵料理教室や味噌づくり体験で使う麹は、清水町で明治から続く「中村屋麹店」さんの品を使用。また、中村屋麹店さんで開催する体験も企画し、更に街の魅力を紡いでいます。(写真提供:一般社団法人いちご)

みなさまも、まずはワークショップやイベントに参加をし、「私たちの街、僕たちの街」を楽しむ循環に巻き込まれてみてはいかがでしょうか。

そこにはまさに、暮らしに喜びと街にワクワクが生まれる、「出会えてよかった」時間が待っていると思います。

今後、開催を予定しているという「スナックひととき」。写真は、農福連携に取り組む三島のにじの架け橋さんのお野菜と、天城のわさび農家5代目、滝尻わさび園さんのわさびを使ったお食事を楽しみながら、農家さんや、参加者同士が繋がった過去のプレ開催時のもの(写真提供:一般社団法人いちご)

今後のイベントの開催情報などは、ひととき百貨店のInstagramでご確認ください。

ひととき百貨店サイトももうすぐオープンです。

 

 

(文・写真)静岡県関係人口ライター